おとうさんのお部屋の押し入れにある、おかあさんのたんすの中身をあらためた。
お葬式のあと、通帳や保険証券を探すのに、触らせてもらって以来。
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おとうさんは押し入れをあけないで、たいていこんなふうに着物をかけている。

中には、衣類の詰まったたんす。
その前にも、衣類が2山、50cm積んである。
だから引き出しの下の方3段は開けられなかった。

すでに10袋は捨てているはずなのに、なんでこんなに衣類があるんだろう。

着ていたものは、布団の中から出てきたものと、タンスの前にあったもの。

一枚一枚、あらためていく。

ズボンだけで20本を超えたところで、数えるのをやめました。

衣類だけでゴミ袋4袋。
小物・紙類で、1袋。
なぜか薬も大量にためこんでいたよ…飲まなあかんかったやつやでこれ…

新品や、未使用と思われる衣類は、紙袋1杯ぶん。
施設とかで使ってもらえそうなので、いちおう、わけた。
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たんすは結局、空にはできず、上の方の段には、貴金属類かもしれないものが残った。
(真鍮にナンチャッテメッキだと思うけどいちおう)

夫が探していた本も、この中にあった。

積んであった衣類の下からは、十円玉が2枚。
期限切れかどうか不安なレベルの商品券も。
あれほど探した貯金通帳とハンコも、ようやく出てきた。



人間ひとりぶんの衣類って、いったい、どのくらい必要なものなんだろう。

私のぶんだけで、洋服が衣装ケース2杯と、着物の箱1組。
着ているものばかりでも、多いなあ、と思ったのに…

いっつも穴あきやシミありの、同じものを着ていたおかあさん。
なのに、たんすには、新品もたくさん。
まだ、ハンガーにかかっている衣類もあるし、クリーニングからかえってきてそのままのものも、車庫に散らばっているものもある。
もちろん、着物の入っている納戸のたんすはそのままだし、風呂敷に包んだままの着物だってある。
今回も、たんすの中から作り帯の胴だけ1本出てきた。

からだはひとつしかないのにね。

遺品整理は、すごく、自分の人生を考えるきっかけになります。





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